お客様からの寄稿⑤ MONTURA EVOQUE PANTS 使用記

そろそろ夏物のパンツでは、2000メートル以上の山では、肌寒く感じる季節になりました。かと言って、たいていの高山も、登山口から樹林帯を歩いて、稜線に出るまで、天気がいいと、暑く感じる場合がほとんどで、パンツ選びに頭を悩ませます。

そんなときに、程よい保温性があって、抜けが良く、ストレッチ性が高くて、履きやすいパンツはないかと思っていました。僕が選んだEVOQUE Pantsは、この時期から冬まで通じて履けるイチ押しのパンツです。

メインの素材は、デュポン社のThermo Lite（中空繊維）使用で、フリースなみの防寒性とストレッチ性を持っていて、しかもフリースより防風性は高いものです。膝と腰回りは、撥水性の高い素材で補強されていて、ストレスフリーです。強風の場合は、ソフトシェルパンツよりも風を通しますが、それ以外は、非常に快適に履けます。

厳冬期の場合、アイスクライミングやラッセルが少ない山域では、モンチュラの定番ソフトシェルパンツのSupervirtigo Ice PantsやUpgrade 2 Pantsをオーバーパンツなしで履くことが多いのですが、湿った雪が予想される場合、オーバーパンツをやむを得ず履く場合があります。そのときに、ソフトシェルパンツの上にオーバーパンツを履くと、動きづらいのです。オーバーパンツの下に履くには、このEVOQUE Pantsが最適です。

あまりに気に入ったので、山仲間のご夫婦に奨めたところ、ご夫婦で購入されて、この時期の3000メートル級の稜線にごいっしょしたのですが、お二人とも非常に快適で、暖かく、しかも樹林帯では、抜けの良さから、不快に熱のこもりを感じなかったと、大変気に入ってくれたようです。

欠点も指摘したいのですが、今のところ、見当たりません。この時期から春まで、パンツそのままで、あるいは上にオーバーパンツを履くときに非常に重宝します。

シルエットは、かなり細めですが、圧倒的なストレッチ性で、ストレスは感じにくいです。